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【医師監修】仕事への影響を減らす!PMDDに向き合う5つの方法

PMDD(月経前不快気分障害)は、主に精神的な症状が強く出る疾患であるため、仕事や職場でのパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことがあります。以下に、PMDDが仕事にどのような影響を与えるか、またどのように対処できるかを解説します。


PMDDが仕事に与える主な影響

1. 集中力の低下

PMDDの症状として、集中力の低下や注意力の散漫が挙げられます。これにより、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • タスクを最後までやり遂げられない
  • ミスが増える
  • 複雑な業務やスケジュール管理が難しくなる

2. イライラや感情の不安定さ

PMDDでは、感情の起伏が激しくなり、対人関係に影響を及ぼすことがあります。

  • 同僚や上司とのコミュニケーションが難しくなる
  • 些細なことで感情的になり、関係が悪化する
  • チームでの作業にストレスを感じやすくなる

3. 疲労感や身体的症状による生産性低下

PMDDでは強い疲労感や頭痛、筋肉痛などの身体的症状が現れることもあります。これにより、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 作業効率が低下する
  • 長時間座ったり立ったりする業務が困難になる
  • 会議やプレゼンテーションに集中できない

4. 欠勤や遅刻

症状が重い場合、仕事に行くこと自体が難しくなることもあります。

  • 無断欠勤や遅刻が増える
  • 症状がつらい日を予測できず、スケジュールが不安定になる

PMDDによる仕事への影響を軽減する方法

1. 症状を把握する

まず、自分の症状を記録し、PMDDの影響がどのように仕事に現れているかを把握しましょう。

  • 月経周期に合わせた「症状日記」をつける
  • 症状が出るタイミングを把握することで、事前の準備が可能になります


2. 職場でのサポートを求める

信頼できる上司や人事部門に相談し、状況を共有することで、以下のような配慮を得られる場合があります。

  • 柔軟な勤務時間(フレックス制度やリモートワーク)
  • 締め切りや重要な会議の日程調整
  • ストレスの少ない環境づくり

3. 自分自身のケアを徹底する

ライフスタイルの見直しは、PMDDの症状を和らげる助けになります。

  • 規則正しい睡眠: 睡眠不足は感情のコントロールをさらに難しくします
  • バランスの良い食事: 血糖値の安定がイライラの軽減に役立ちます
  • 適度な運動: ストレスを解消し、気分を安定させます


4. 専門的な治療を受ける

PMDDは適切な治療で症状を軽減することが可能です。心療内科や婦人科での相談をおすすめします。

  • 薬物療法: 抗うつ薬(SSRI)や低用量ピルが有効とされています
  • 認知行動療法(CBT): ネガティブな思考や行動パターンを見直すことで症状の緩和を目指します


5. 休息を大切にする

症状が特に重い日は無理をせず、自分をいたわることが重要です。

  • 症状が軽減するまでは休暇を取ることも選択肢の一つです
  • 仕事の優先順位を見直し、重要なタスクに集中する


PMDDの症状を改善するためにできること

PMDDによる仕事への影響を最小限にするためには、周囲のサポートを得ながら、自分自身も症状に向き合うことが大切です。早めの相談や治療開始により、仕事とプライベートのバランスを取り戻すことができます。

症状に悩んでいる方は、まずは医療機関に相談し、適切なアプローチを見つけることをおすすめします。

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福永伴子

福永伴子

順天堂大学医学部を卒業後、大学病院やクリニック等で精神科・心療内科医として勤務。2011年ともクリニック浜松町を開院。

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