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【医師監修】更年期障害の症状チェック!よくある困りごと10選

更年期は、女性が一生の中で必ず迎える生理的な変化ですが、その過程で体や心に現れる様々な症状が、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。特に、更年期障害と呼ばれる一連の症状は、個々に異なるため、困りごとを感じている方は少なくありません。ここでは、よくある症状をチェックし、それぞれの対処法を紹介します。

1.ホットフラッシュ(のぼせ・発汗)

ホットフラッシュとは、突然体が熱くなり、顔や上半身が赤くなる現象です。しばらくすると冷めるのですが、汗が吹き出ることもあります。この症状は、更年期におけるホルモンバランスの乱れが原因です。

対処法

  • 薄着を心掛け、冷房などを使って温度を調整する。
  • ストレスを減らすことでホルモンバランスが整いやすくなる。
  • 栄養バランスの取れた食事と十分な睡眠が効果的。

2.不眠

更年期を迎えると、ホルモンバランスの乱れにより不眠が引き起こされることがあります。寝つきが悪くなる、途中で目が覚めるなど、睡眠の質が低下し、昼間に疲れを感じやすくなります。

対処法

  • 睡眠前にリラックスできる時間を作る(お風呂、読書、深呼吸など)。
  • 就寝前のカフェインやアルコールの摂取を避ける。
  • 規則正しい生活を心がけ、日中に活動的に過ごす。

3.気分の落ち込み・イライラ

更年期障害では、気分の波が激しくなることがあります。気分が落ち込んだり、イライラしたりすることが増え、心のバランスを保つのが難しくなることがあります。

対処法

  • ストレス解消法を見つける(ヨガ、散歩、趣味)。
  • 心理的なサポートを求め、カウンセリングやリラクゼーションを試す。
  • 家族や友人とのコミュニケーションを大切にする。

4.疲れやすさ・倦怠感

体がだるく、エネルギーが足りないと感じることが増えます。この症状は、ホルモンの影響で体力や体調が不安定になっているためです。

対処法

  • 生活のリズムを整える。
  • 適度な運動を取り入れる(ウォーキングや軽いストレッチ)。
  • 栄養価の高い食事を心掛け、十分な水分補給を行う。

5.体重増加

更年期に入ると、基礎代謝が低下しやすく、体重が増加することが多くなります。特にお腹周りに脂肪がつきやすくなります。

対処法

  • 健康的な食事と運動を習慣化する。
  • 高カロリーの食品を避け、野菜や果物を多く摂取する。
  • 体重管理を意識し、無理なく運動することが重要。

6.骨密度の低下

エストロゲンの減少により、骨密度が低下しやすく、骨折のリスクが高くなることがあります。特に、閉経後の女性は骨粗しょう症になりやすいです。

対処法

  • カルシウムとビタミンDを多く含む食事を取る。
  • 骨に負担をかけない運動(ウォーキングや軽い筋力トレーニング)を取り入れる。
  • 定期的に骨密度検査を受ける。

7.頭痛

更年期におけるホルモンの変動は、頭痛を引き起こすこともあります。特に生理周期に関係なく頭痛が発生する場合は、更年期障害の一環と考えられます。

対処法

  • 規則正しい生活を心がけ、十分な休息を取る。
  • 目の疲れを防ぐために、適度な休憩とリラックスを心掛ける。
  • 頭痛がひどくなる前に、痛み止めを使用したり、冷たいタオルを当てるなどして対処する。

8.記憶力・集中力の低下

更年期には、記憶力や集中力の低下を感じることがあります。このような認知機能の低下は、ホルモンの変化に伴うものです。

対処法

  • メモを取る、タスクをリスト化するなど、計画的に物事を進める。
  • 脳を活性化させるために読書やパズルなどの頭を使う活動を取り入れる。
  • 生活習慣を見直し、ストレスを減らすことが効果的。

9.皮膚の乾燥・かゆみ

ホルモンの低下により、皮膚の潤いが減少し、乾燥やかゆみを感じることがあります。特に顔や手足にその兆候が現れることが多いです。

対処法

  • 保湿クリームをこまめに塗る。
  • 加湿器を使用して、室内の乾燥を防ぐ。
  • 十分な水分を摂取し、肌の健康を守る。

10.性的な問題

更年期におけるホルモンの変動が原因で、性欲の低下や性交痛を感じることがあります。これは、身体的な変化が影響しているためです。

対処法

  • 夫婦間でコミュニケーションを取り、気持ちを理解し合うことが重要。
  • 必要に応じて、婦人科や心療内科での相談を行う。
  • リラックスして性行為を楽しむための方法を見つける。

まとめ

更年期は、身体的・精神的な変化が多く、さまざまな困りごとを抱えることがあります。しかし、これらの症状は適切な対処をすることで、軽減させたり、日常生活を快適に過ごすことができます。症状がひどくなり過ぎないように、早期に相談し、サポートを受けることが大切です。自分自身の体と向き合い、無理なく生活を改善していくことが、快適な更年期を迎えるための鍵となります。

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福永伴子

福永伴子

順天堂大学医学部を卒業後、大学病院やクリニック等で精神科・心療内科医として勤務。2011年ともクリニック浜松町を開院。

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