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【医師監修】「これって産後うつ?」気づきを促すセルフチェック

産後の体調や気持ちの変化に悩んでいる方は多いですが、それが「産後うつ」である可能性もあります。産後うつは、出産後に現れる気分の落ち込みや無力感、体調不良などの症状が続く状態で、育児に対する不安や孤独感からも引き起こされることがあります。この記事では、産後うつのセルフチェックを通じて、自分の状態を確認し、早期に適切な対処を行えるようサポートします。

以下の質問に答えることで、産後うつの兆候を確認できます。複数の項目に当てはまる場合は、専門的な支援を受けることをおすすめします。


1. 精神的な症状

〇気分の落ち込み

・最近、何もかもが面倒に感じたり、気分が落ち込んだりすることが多くなった。

    • はい
    • いいえ

〇自己評価の低さ

・自分を責めてしまうことが多く、価値がないと感じることが増えた。

    • はい
    • いいえ

〇涙もろくなる

・些細なことで涙が出ることがあり、感情のコントロールができないと感じる。

    • はい
    • いいえ

〇無気力感

・育児や日常生活に対して、何もやる気が起きず、ただ過ごしているだけのように感じる。

    • はい
    • いいえ

2. 身体的な症状

〇食欲の変化

・食べ過ぎや食欲不振が続き、体重に変化が現れることが多くなった。

    • はい
    • いいえ

〇眠れない(または寝すぎる)

・寝かしつけや授乳後に眠れない、または反対に寝すぎてしまうことが増えた。

    • はい
    • いいえ

〇疲れやすさ

・体力的な疲れが取れず、常にだるさや倦怠感を感じる。

    • はい
    • いいえ

〇頭痛や胃の不調

・頭痛や胃の不調が頻繁に起きるようになった。

    • はい
    • いいえ

3. 行動や思考の変化

〇育児に対する興味の喪失

・赤ちゃんの世話に対して興味や愛情を感じなくなり、育児がただの義務のように感じる。

    • はい
    • いいえ

〇自分を傷つけたい、または赤ちゃんを傷つけることを考える

・自分を傷つけたい、あるいは赤ちゃんに対して不安や怒りを感じ、傷つけることを考えたことがある。

    • はい
    • いいえ

〇孤独感や周囲との疎遠感

・周りの人とのつながりが薄くなり、孤立感や疎外感を強く感じる。

    • はい
    • いいえ

4. 社会的・家庭的影響

〇パートナーとの関係の悪化

・パートナーとのコミュニケーションが減り、関係が悪化したと感じることがある。

    • はい
    • いいえ

〇育児の負担感

・育児が思うようにできず、サポートが不足していると感じることが多く、重圧を感じる。

    • はい
    • いいえ

〇日常生活の支障

・家事や育児がこなせなくなり、日常生活に支障が出ることが増えている。

    • はい
    • いいえ

5. どうしても不安な場合

もし「はい」の項目がいくつかあり、特に育児に対する関心が薄れてしまったり、感情が制御できないと感じることが多くなった場合、産後うつの可能性が考えられます。産後うつは、周囲のサポートや治療で改善することができますが、放置すると症状が悪化することもあります。


産後うつの改善方法と対処法

産後うつは適切なサポートと治療によって回復することができます。以下の対処法を取り入れて、症状の軽減を目指しましょう。

1. 医療機関への相談

産後うつが疑われる場合、心療内科や精神科の医師に相談しましょう。必要に応じて、薬物療法やカウンセリングを受けることが効果的です。

2. 周囲のサポートを求める

夫や家族、友人に自分の気持ちを伝え、サポートをお願いしましょう。育児の負担を一緒に分担してもらうことで、精神的な負担が軽減されます。

3. 休息と自分の時間を確保

育児に追われていると、自分の時間が取れなくなりますが、時々は育児から離れ、リフレッシュする時間を持つことが大切です。

4. 自分を責めない

産後は体調が不安定で、思うように育児ができないことがあります。しかし、自分を責めることなく、できる範囲で過ごすことを心がけましょう。

5. 生活習慣の改善

可能な範囲で規則正しい生活を心がけ、栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠を確保しましょう。体調が整うことで、心の状態も安定しやすくなります。

まとめ

産後うつは、多くの新しいお母さんが経験する可能性がある問題です。しかし、早期に気づき、適切な対処をすることで回復することが可能です。セルフチェックで自分の状態を確認し、もし悩みが深刻であれば医療機関に相談しましょう。周囲のサポートを受けながら、無理をせず自分自身を大切にして過ごすことが回復への第一歩です。

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福永伴子

福永伴子

順天堂大学医学部を卒業後、大学病院やクリニック等で精神科・心療内科医として勤務。2011年ともクリニック浜松町を開院。

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