産後うつ

産後うつとは、出産をきっかけに発症するうつの一つです。通常、産後1年以内に発症するうつを指します。産後うつになるタイミングは人によってバラバラで、出産して数週間後に症状が出る人もいれば、産んでから半年以上も経ってからという人もいます。また、1人目の時にはならなくても、2人目、3人目の時になるということも珍しくありません。

日常生活の中で
あらわれるサイン
  産後うつの治療   産後うつとマタニティ
ブルーズの違い
  子育てのこと、
ひとりで抱え込まずに

日常生活の中であらわれるサイン

眠れない

ちょっとしたことで訳もなく涙がでてしまう

ついイライラしてしまう

子どもの世話が面倒に感じる

子どもに対して申し訳ないと思いつつも、
思うように動けなくて自己嫌悪になる

不安感が強い

憂うつで、意欲がわかない

家事ができない

赤ちゃんや子育てに対して興味がわかない、やる気がおきない

子どもをかわいいと思えない

産後うつの治療

■授乳中でも、治療できます

授乳中や妊娠中であっても治療を行うことはできます。産後うつの治療は、お一人お一人の状態によって異なりますので、一概にはいえませんが、お薬を使わない治療やお薬を処方するとしても、母乳に影響を与えにくいお薬もありますから、気になる点は医師にご相談ください。

■お子様を連れての来院も可能。
ベビーカーのまま診察室にも入れます。

ベビーカーでの来院はもちろん、ベビーカーのまま診察室にもお入りいただけます。ただし、混んでいるときは、待合室で長時間お待ちいただく場合がありますので、その点はご了承ください。ご心配な方はご予約の際にお電話にてご確認ください。

※おむつ替えや授乳のスペースはございませんのでご了承ください。

産後うつとマタニティブルーズの違い

■マタニティブルーズは一時的なもの

出産後は、急激にホルモンバランスが変わるために、「涙もろくなる」「イライラする」「不安感が強い」「食欲がない」などの症状があらわれます。これが、いわゆるマタニティブルーズです。マタニティブルーズは一時的なもので、産後10日くらいでほとんどの人が元に戻ります。

■産後うつは産後10日〜1年以内くらいに
起こります

産後10日以降も憂うつさなどの症状がずっと続いてしまうのが産後うつです。
慣れない子育ての不安やストレスによって、疲れもたまり、頭痛、腹痛、眠れないといった症状があらわれてきます。少し経って子育てが落ちついてくると、症状が落ちつくこともありますが、同じ状態が続いたり、気分の落ちこみが激しいときは注意が必要です。

子育てのこと、ひとりで抱え込まずに

■息抜きの時間を作ることも大切です

医師への相談や治療だけでなく、お母さんご本人の環境の改善も重要です。
出産に伴う急激な変化がストレスとなって発症するのが産後うつなので、そのストレスの原因を取り除いたり、緩和することができれば症状は良くなっていく可能性があります。
お仕事を休業するなどをして子育てに専念していると、社会から切り離されたような気がすることもあると思います。子育てをひとりで抱えてしまうと、パンクしやすくなってしまいます。可能であれば、時々でもいいのでご主人やご両親に子どもを預けたり、家事や育児をお願いして上手に息抜きの時間を作ることも必要です。

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